若い女性のパンプスの鉄板ブランドは「ダイアナ」なのだそうだ

 英字新聞を読むとき、「固有名詞」はとても重要だ。数年前にアメリカで多発した小売店の倒産の際、キーになったのは女性のアパレルだった。しかし私はこの関係の固有名詞・普通名詞は、早い時期に理解するのを放棄した。そのフラストレーションは長期にわたり残ったのだが、それでも早めにあきらめたのは大正解だったようだ。こんな話は分かる訳がないからだ。

 以下は、若い女性(28才と30)に頼んだレポートから「どういうパンプスや靴を買うのか」というくだりの抜粋である。

 日本では「ダイアナ」というパンプスのブランドを知らない人間は、靴屋さん関連のビジネスではお話にならないという状況のはずだ。店舗用不動産を扱う不動産会社もしかりなのだろうか。

 

 ところで「女性物の靴屋さん」って見た覚えがない。無いはずはないので、興味がないから見覚えもないのだろう。今度、見つけたら「ダイアナ」を見てみよう。

 

(女性A)●私の靴の9割は「ダイアナ」

私は持っている靴の9割はダイアナのものです。私が子供の頃から母親がいつも履いており常に近くにあった、という環境もありますが、周りでもダイアナの靴を履いている友人は非常に多いです。フリマアプリでも、靴はなかなか売れづらいのですが、ダイアナの靴はすぐに売れます。なぜ多くの女性はダイアナを好むのでしょうか。ダイアナの固定されたブランドイメージももちろんあると思いますが(「ダイアナの靴を履いているだけでワクワクする」感覚はとてもあります)私が思うダイアナの理由と、不動産的な目線でダイアナの店舗を見たときに、ダイアナは栄える理由があると思ったため次に述べたいと思います。

 

まずダイアナの人気の理由は、年齢問わずトレンドを追いすぎないデザインが多いことにあると思います。母娘でウィンドウショッピングをした時、必ず立ち寄るのがダイアナです。春夏秋冬で商品は入れ替わりますが、毎年購入しているにも関わらず毎シーズン必ず、欲しい!と、ワクワクさせてくれる靴に出会うことが出来ます。60近い母も同様です。そして試着をするのですが、どの店舗も店内がある程度広く取ってあるため近くの人に気を遣わずに試着することが出来ます。私の中のダイアナのお店のイメージですが、ダイアナはアウトレットの店舗でさえよくある丸椅子でなくソファタイプの長い椅子で試着をすることができます。靴屋さんにおいて、かわいいなと少し気になる靴を見つけたときに、荷物が多いと丸椅子での試着は狭くて、試着さえめんどくさくなってしまうこともよくありますが、ダイアナの場合はどの店舗も通路も狭すぎることはなかったように感じます。商品を詰め込みすぎないのは、一見すると少ししか商品を置くことが出来ず効率が感じるかもしれませんが、消費者から見るとゆったりとした店内に綺麗に靴が並んでいる様子はそれだけで軽く入って行こうか、という気持ちにさせ、つい長居したくなってしまうと思います。こういった、試着のしやすさも栄える店舗の一つの理由なのではないでしょうか。

 

(女性B)●女性は靴のブランドにこだわりを持っている人が多い

 靴に関して言えば、女性はブランドにこだわりを持って着用している人が多いと思います。下記に普段利用している/知っている靴屋さんをまとめました。

ABCマート(総合靴屋さん)

  •Diana (パンプスが有名、近年ではスニーカーやサンダルも人気)

  •クリスチャンルブタン (ハイヒールが有名)

  •Dr.Martens (ブーツが有名)

  •オニツカカタイガー(スニーカー)

中でもDianaは女性の中で大変人気が高くブランドの名前が強いお店であると思います。価格は1万円から数万円になります。高価な商品も多いので学生の頃はなかなか手が届きにくく、大人の女性が履いているイメージでした。私自身も、社会人になったらDianaの靴を履きたいと思っていました。デザインも豊富なのでパンプスが欲しいと思ったら一度は覗いてみるお店です。

オニツカタイガーは親から教わったお店なのですが、とにかく履きやすくて種類豊富なスニーカーが揃っています。また、若い女性向けのデザインも増えていると感じています。

 靴は洋服よりもブランドの名前に支配されている部分が大きいと思います。あまり馴染みのない靴屋さんで自分好みの靴を見つける喜びもありますが、「Dianaのパンプスだから履きたい!」「Dr.martensのブーツだから履きたい!」とそのブランドの靴だから履きたいとなるのです。

 

    ****ジャパン・トランスナショナル****

 

                    https://www.japan-transnatinal/com