若い女性の中には「パンプスは靴の一種ではない」としていた人もいる

 数年前にアメリカの小売業でばたばたと倒産が相次いだ時、私の手におえなかったのが「女性物のアパレル関連の英単語」で、あまりに数が多すぎ、解明をあきらめたのだった。

 もし近々またリセッションに入ると、再度、「女性物のアパレル」が小売業のキーワードになる可能性があり、用語の解説を28才と30才の女性にお願いした。結果、驚くべき内容のレポートが出てきたので、下記にみなさまにご紹介したい。

 

 以下、レポートの「パンプスと靴の違い」から一部を抜粋した。

 

(女性A)●パンプスと靴の違い・・(注:これでは話がかみ合うはずがない!!)

私の中でのパンプスと靴の認識について述べたいと思います。

まず、パンプスですが私の認識だと、「革の素材でフォーマルな場にも履けるもの」でした。これをWikipediaで調べたところ、「革靴の一種。履き口である甲部分が大きく開いており、基本的につま先及びかかと部分は両方共に覆われている。締め紐や留め具はついていない」とありました。「履き口である甲部分が大きくあいているもの」がパンプスの条件であることは初めて知りましたが、確かに私がイメージするパンプス(低ヒール、高ヒール、ヒールなし関係なく)も全て甲が開いており、甲部分が大きく開いているものがパンプスであるという説明にも納得できます。認識は合っていたといえます。

次に靴です。私の認識だと、「スニーカーと同じ分類にあり、着用するとカジュアルな印象になるもの」でした。同様にWikipediaで調べたところ、「履き物の一種で、足を包む形のもの」とありました。ここでまず、「靴」に関して認識のずれがあったことに気が付きました。私は今まで、「靴」は運動靴のような見た目の履き物全般のことだと認識しており、私の中では靴とパンプスは種類の違う別物だと思っていました。しかし、大きく靴という大分類の中に小分類でパンプスがあることに今回初めて気が付きました。それでは、私の中で靴と「イコール」だったスニーカーは一体なんだろうと疑問に思いWikipediaで調べたところ、「天然革皮や人工革皮、合成繊維などのアッパーとゴム底などで製造された運動靴の一種」とありました。ではその運動靴とは何なのでしょうか、と、どんどん説明のできない疑問が生まれ、靴に対しての認識がきちんと出来ていなかったことに気付きます。ちなみに運動靴は、Wikipediaで調べると、「運動に適したデザイン、材質、耐久性を持つ靴」とのことでした。

まとめると、今まで私は、「靴とスニーカーと運動靴は同じもの、別枠でパンプスがある」と認識しておりました。しかし「靴の中に、運動靴とスニーカーとパンプスがある」ことがわかりました。認識の違いはなぜ生まれてしまったのかはわかりませんが、この認識の違いは大して生活に困ることはありません。そのため、それよりももっと不動産会社がこだわるべきことがあるのではないか、と思います。

 

(女性B)●パンプスと靴の違い

パンプスと一言で言ってもこのような種類が存在しているので(まだ他にもあるかもしれません)オフィスカジュアル、フォーマルのどの服装にも合わせやすいと言えます。私たちのように制服を着用して仕事をする人は黒色のパンプスは必須です。会社勤めをしている女性であれば最低でも一足は持っているのではないでしょうか。私自身の場合は、4足持っています。スニーカーは1足しか持っていないので基本的にはプライベートも通勤時の服装にもパンプスを合わせます。スニーカーは一足も所有していないという友人もいるほどです。また、それぞれの種類でもイメージが変わってきます。例えば写真にあるポインテッドトゥは先が尖っていて大人っぽい印象を与えることができます。もう一つの右側の写真のアーモンドトゥは先が丸くなっているのでふんわりとした女性らしいイメージを与えることができると思います。自分の服のテイストに合わせてパンプス選びをします。

仕事中、受付に座りながら前を通る女性社員を観察してみても、形は異なっていても8割の人がパンプスと言われるものを履いていました。最近では多くの会社でカジュアルな服装が容認されています。Tシャツやノースリーブを着ている社員さんもよく見かけるようになりましたが、足元はスニーカーではなくパンプスが選ばれるのだと思いました。このことからもわかるように、パンプスはTPOに合わせやすく、誰もが選びやすい履物なのだと思います。

 靴とは履物全ての総称だと思います。上記で述べたパンプスも靴の種類にあたるという認識です。ただ、分類分けをするとすれば靴と言われれば足が覆われている靴を(特にスニーカー)イメージします。幼い頃は、はじめに足に履くものは靴と教わるのでそのイメージが強いのかもしれません。大人になって、いろいろな種類の履物を知っていくにつれて新しい靴に対しての認識が生まれていたのだと思います。

 総合靴屋さんへお店に買い物へ行き、店員さんに「靴を探しています」と伝えるとスニーカー売り場を案内されるのではないでしょうか。

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 というわけで皆さん・特に男性の方のご感想はどうでしょうか・。

 私(男性)自身が靴を何足持っているのが、下駄箱を調べてみた。

 ビジネス&カジュアル兼用靴・1足、革靴・2足、ジム用・1足、テニスシューズ・1足、サンダル・2足で合計7足あった。半年くらい前に3足捨てた覚えがあるので、本来は10足だったようだ。

 我が家の家族構成をご存じな方には自明なように、私が下駄箱の陣取り合戦に勝てるはずはない。下の空間に3足、はみだし、4足だけが本来の位置に(一つは傾いてはいるが)置かれている。

 

    ****ジャパン・トランスナショナル****

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