セイコーの中古の腕時計は、昭和の日本の精密機械工業の誇り

 セイコーの1976年製の中古の腕時計を4つ持っているのだが、なかなか壊れない。

 

 私は6年前にサラリーマンを卒業、今のビジネスで自営に入ったのだが、やめるきっかけがなかなかない。

 そこで私が就職した年に製造された時計を手に入れ、壊れたら仕事をたたもうと考えたわけだ。その時計と同じ期間、働いたからだ。

 

 まず一個、買ったら、見ただけでこれは壊れそうにないと感じるすごいのが届いた。

 4個くらい買えば一個くらいは壊れるだろうと思ってもう3個、買い増しした。

 これらがどれも壊れる気配がないのだ。

 

 私は61才で退職、ビジネスは2、3年くらいやるかなとなんとなく思っていたのだが、

 翌年だったか、「みんな65才までは働け」になって、しばらくして「70まで働け」になった。

 今は「75までは働け」とか「80までは働こう」という話も出ている。

 

 それでふんぎりを得るためにセイコーの中古の時計を4つも買うことになったわけだ。

 私はこれら4個以外に腕時計を10個持っていて常時巾着袋の中にいれてあり、出てきた物をその日に使っている。

 

 一番気に入っているのはカミさんからもらったセイコーのラサールで、これは廃盤になっていて、ケースに入れてあり特別扱いだ。

 次に気に入っているのがタグホイヤーでこれは友人からお礼としてもらった。

 次はカシオのデジタル時計なのだが、これがボタンがいくつもあって使い方がいまだにわからない。

 

 最大の問題作は、初代のアップルウォッチで、ファーストロットで買った。

 私に使いこなせるはずがないわけだが、みんなが珍しがってよってくるのでよくプレゼンをした。

 午前、午後と一回ずつプレゼンをやると、夜の部では電池切れになった。

 しかしそもそも「時計」としてのできが悪く、使うのをやめた。

 

 先日、近所で腕時計を550円で売っていた。たぶん流通過程の処分品だろうが、すごい時代になったものだ。

 

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