昨年暮れの紅白歌合戦での「中森明菜」はなかなか衝撃的な出演だったと思う。
彼女なりに一生懸命、用意していたと思われる言葉を聞き取れないような小声でぶつぶつ言っていたかと思うと、突然、何語か分からない外国語を叫び出し、何のことを歌っているのかさっぱり分からないうちに、出演場面は終わった。
実は前ふりでは「日本も低気圧で・・こちらも気温が低いのですが・・みなさんに暖かさを届けたいと思います」と言っていたのだ。
これは「SONGS 中森明菜 歌姫復活」を録画しておいたから聞き取れたのであって、紅白歌合戦の中継だけで聞き取れた日本人はいないと思う。
そしてこの前ふりのあと、突然、彼女の新曲の「ROJO – TIERRA -」の出だしを「ミズノティ､エ､ラ(Ms. Uno Tierra)」と大きな声で歌い始めたのだった。
この歌は、「Ms. Uno Tierra 」の後は「もっとそばに来て この腕に抱かせて 生きているぬくもりを 肌で感じる 『熱い予感 終わりじゃない 私たちは ひとりじゃない』」と続くようなのだが、とても一回聞いただけで聞き取れるような歌詞ではない。
話がとぶが、あまりに傑作なので書いておくと、前々から「中森明菜が似てきた」と言われている椿鬼奴の、この紅白歌合戦での出だしの部分の物まねは秀逸だ。実に雰囲気をとらえている。
ほとんど聞き取れず、突然叫びだすところが、非常に良い。
椿鬼奴のこのモノマネ、まだ一回しか見た事がないのだが、ぜひもう一度見たい。