週刊住宅:世界のビッグ・プレイヤーたちの横顔

 この連載の最終回として、「不動産投資をする側は不動産投資をどう位置付けているか」を見てみたい。  これは百社百様だ。不動産にしか投資しないところもあれば、確固たる本業が別にあり、余技として不動産に投資するだけのところもある。資金規模も極端に違う。  巨額の資金を運用する投資銀行やファンドの場合を想定したい。...
 世界の不動産投資資金における「東京」の位置づけについて、2000年代以降のことはよく知られていると思われるので、古い話をご紹介したい。  日本人の海外不動産投資が自由化されたのは1971年7月だ。しかし直後の8月15日、ニクソン大統領の声明によるドルショックでそれまでの固定レートの「1$=360円」が崩れ、年末には「308円」となってしまった。...
 世界の不動産投資資金の流れは、「端っこ」から見ていった方が分かりやすい。  南米には原油、銅、鉄鉱石他の資源の輸出国が多い。民間会社がこれを担っていて、資源の売却代金は母国には入れず国外で外貨のまま保有されている。したがって国にはお金がないのに、一部の民間人が外国で持つ資産の額は非常に大きい。...
 ここからは世界の不動産投資資金の動きを見てみよう。私が「グローバル不動産経済」と呼んでいる分野だ。  非常に錯綜し匿名で資金が動く事も多く、また短期間で状況が急変する。正確な実態をタイムリーにつかむのは無理だと思われる。  まず不動産に関する世界の資金の「集散地」を抑えておこう。これは「国際金融センター」とも呼ばれている。...
 海外の不動産に投資して合法的に節税する事は、一定の注意を払って行えば可能である。法人税や所得税なら「海外での赤字を日本の損益計算書に取り込めるような形で投資する」という事になる。 ...
 本連載も残り六回となった。今回は「日本人が海外不動産投資をする際の注意点」を書きたい。いずれもほぼ私自身の実体験である。...
 イギリスには住宅ローン融資専業のノンバンク大手が2社ある。ネイションワイドとハリファックスだ。アメリカでと同様、イギリスでも住宅ローンにおけるノンバンクの比重は日本よりはるかに大きい。...
 CBREは商業不動産仲介・サービス業で世界最大、拠点数は480ヶ所もある。  仲介・サービス業は取引の際はいわば「黒子」だが、同社がタイムリーに発表する市場の分析は社名入りでメディアに実によく登場する。  合従連衡が激しい業界なのでそれを中心に整理しよう。...
 ドイツはヨーロッパ最大の経済大国だが、同国の不動産ビジネスの話が世界的な話題になることは極めて少ない。その例外がヴォノビアで、同社はドイツ最大の不動産会社・賃貸マンションリートだ。賃貸戸数は39.7万戸である。  ドイツの不動産が国際的に注目されない理由を二つの有力な都市でみてみよう。...
 サム・ゼル氏は「現代的不動産ビジネスの創始者」とされている。現在79才でもう半分引退しており「長老(古老)」扱いなのだが、節目において登場するご意見番でもある。...

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