グローバル不動産経済研究会:レジメ

 カナダのブルックフィールド・アセット・マネジメントは上場不動産子会社のブルックフィールド・プロパティ・パートナーズを吸収合併する。ブルックフィールドは以前から組織形態の不透明さを問題視されていて改善に手を付け始めているが、その一環かもしれない。...
 中国で国営・省営企業を含む大手企業のデフォルトや債務返済行き詰まりが増えている。問題はこれらの企業は国内の格付け会社により皆、「AAA」が付いていた事だ。格付け会社の中には巨額の賄賂を受け取って高格付けを与え、起訴されている人間もいる。...
 マンハッタンに至近の超巨大複合モールのアメリカン・ドリームは10月からオープンしていた。今のところ100店舗弱と予定の約半分が営業している。開発したカナダのトリプルファイブは他の超巨大モールでも苦戦しており、来月末のデット返済が注目される状態。...
 ファイザーの新型肺炎ワクチン開発の報道で、不動産株・リート株が急騰した。不動産は「人が集まる」事から新型肺炎下では敗者だったが、SLグリーンは37%、サイモン・プロパティは28%、ホスト・ホテルズは30%の上昇をした。しかし年初来ではまだ35%下落だ。...
 マンハッタンのオフィスへのスタッフの復帰率は10%と、全米平均である25%よりもはるかに小さい。子供の学校の再開が遅れている事や、通勤に電車・地下鉄・バス・フェリーといった公共交通を使う為に通勤時の感染が恐れられている(注:地下鉄での犯罪が増加中)。...
 イギリスの住宅市場への見方が難しい。ロックダウンによる需要の積み上がり、住宅市場刺激の為の「スタンプ税(注:印紙税、不動産取得税に類似)の時限的非課税」で総論としては現在は活況にあるのだが、これは長続きしない、あるいは急落するという見方がある。...
 ホテル大手の仏アコーが英インターコンの買収を検討している。現時点での時価総額はインターコンの方が大きく、買収が実現しても両社の融和は手間取る可能性がある。...
 サイモン・プロパティのモール内のデパートの退去跡に、アマゾンの物流倉庫が入居する。また同社はモール内で経営不振に陥ったテナント会社多数を買収した結果、自社のモール内に自社の子会社の店舗400店が入居する状態になった。...
〇イギリスでは新型肺炎により「グロサリーのオンライン販売」が急増したが、各社とも利益が付いてこない。自宅まで配達する場合、オンラインで注文した品物を店舗に設けられた専用の受け渡し場で受け取る場合とも配送費がかなりかかるのに、「配送無料」として広まってしまっている事による所が大きい。...
 ホテルについて、「ステイケーション」という言葉がよく出てくる。「stay+vacation」で、週末の二泊三日とか、あるいは一週間程度の連泊をして「余暇を過ごすように宿泊する」の事を指している。忙しく動き回らない小旅行のようだ。...

さらに表示する