竹中平蔵氏には海外資産が300億円あっても不思議はない

〇最近、このブログが大変多く読まれていますが、以下は客観的な証拠をチェックして書いた物ではなく、多くの部分が「推測」なり「意見」です。ご注意ください。(2021.6.7 追記)

 

 竹中平蔵氏について誰もがこれは変だと思っているのは、「雇用流動化策の推進」と「パソナの会長にある事」だろう。

 「有識者として発言したのであってパソナの会長としてではない」というような話はあまりにも馬鹿らしい主張であり、たぶん発言が断片的に切り取られて報じられたものだろう。

 それはともかく、雇用流動化が推進されればパソナは儲かり、したがって会長への報酬は増える。

 犯罪だとは言わないが、明らかに変だ。変だと思わない方が変だと思うくらい変だ。

 

 次は「犯罪」ではなく彼は「国賊」だという話だ。

 竹中平蔵氏のことをこう呼んでいる人間が、実際にいたのだ。

 1990年代後半、いよいよ日本の金融機関の行き詰まりが明らかになった。

 竹中氏は外資を入れて金融機関におおなたを振るうべきだと主張し、それが通った。

 

 例えば長期信用銀行はリップルウッドというアメリカの新興ファンドの手で整理・解体・再生され、この過程でリップルウッドが得た利益は「1兆円」だと言われる。

 ほかの案件も合計すると竹中氏の主張が実現したことで、「3兆円規模?」の利益がアメリカの金融機関にもたらされたとのではないか?

 3兆円の中から「おこづかい」くらいの気配りはあったと考えて不思議ではない。

 「1%」とすると「300億円相当のドル」である。

 支払われているとすると、これは外=外だ。

 円に替えて日本国内に持ち帰るはずはない。この追及は極めて難しい。

 

 通常、この手の金は「タックスヘブン」と呼ばれる国や地域で、ペーパー会社を巧みにかませて正体が分からないように保管・運用する。

 このような資金を専門に扱う大手2社から情報流出したのが「パナマ文書」と「パラダイスペーパー」だ。

 流出した情報の量はあまりにも膨大、かつ断片的な物の寄せ集めで、世界の主要新聞社の記者に声をかけてが手分けをし分析・整理した。その結果が発表されて世界中は大騒ぎになった。

 

 この「手分け分析」への参加の際、日本の記者は仲間に入れてもらえなかった。教えてもらえたのは「伊藤忠」みたいに実名で会社を作っていた所で、これらは資産隠匿目的のはずがない。

 しかし、日本人が本気で洗えば、「パナマ文書」「パラダイスペーパー」からもしかすると竹中平蔵氏のしっぽが見つかる可能性があるわけだ。

 

 竹中平蔵氏にとって「『海外資産』などという言いがかりには反論のしようがない」というのもたしかに一理ある。

 しかし「雇用流動化とパソナ会長」での話にみられるように、竹中平蔵氏の行動様式は疑われても仕方がない。明らかに政治の一端に加わり、自分が主張した政策の実現により個人的な利益を得ているのだ。

 竹中氏の反論方法としては、まず1990年代後半から2000年代前半の自分のパスポートの開示が考えられる。関係はないのに、やましい所への出入りも明らかになりかねないが、それは公人として仕方がない話だろう。パスポートは時系列でハンコが続くので、証拠として説得力がある。

 つまり、リヒテンシュタインとかパナマほかのような(タックスヘブンと言われるような)怪しげな国への出入国していないなら、パスポートのコピーを堂々と示せばよいだけの話なのだ。

 これらのタックスヘブン諸国へは入国しなくても隠匿資産の処理はできるが、当面の反証になるだろう。