無人コンビニのアマゾン・ゴー、ハイテクはともかく客は閑散

 注目されているアマゾンの無人コンビニ、アマゾン・ゴーは現在、全米14ヶ所で展開中だ。監視カメラやセンサー、購入品の精算等についての問題は聞こえないのだが、肝心の「客」が来ずランチタイム以外は閑散としている。小売は簡単そうに見えて、実は奥が深い。

 

 ソフトバンクがビジョンファンド2の設立を発表した。1080億$(11.4兆円)と約1000億$(10.6兆円)だった第1ビジョンファンドとほぼ同規模だ。出資に合意した企業リストにはソフトバンクとの営業取引を望む企業が並んでいる。「合意」の程度ははっきりしない。

 

 WeWorkの上場は今年暮れから来年年初と言われていたが、9月上場を目指している模様だ。上場時の資金調達額は35億$(3710億円)と予想されている。上場時期を早めたのはアメリカの株式市場が高値のうちに、という事のようだ。上場前の巨額のデット調達について、JPモルガンは上場が成功した場合に実行するという、異例の条件を付けていた。

 

 アメリカの老舗高級百貨店、バーニーズ・ニューヨークが破産申請した。小売大手の破産としてはシアーズやトイザラスに次ぐ。フィフスアベニューで閉店に追い込まれた百貨店としてはヘンリ・ベンデル、ロード&テイラー等がある。

 

 気候変動の影響もあり世界の各地で海水面が上昇、問題化している。アメリカではフロリダ、ニュージャージー、ニューヨークで2100年までに各数十万戸以上が水没する見込みだ。国土に低地が多いシンガポールは排水施設に投資し、洪水対策を強化する。

 

 滞在中のホテル室料や食事、プールほか施設の利用料等を「すべて込み込み(オール・インクルーシブ)」で提供するタイプの施設は世界に1500ある。従前、割安さを前面に押し出した物が多かったが、マリオットやハイアットは高級感のある物を供給しようとしている。

 

 ニューヨークのローワー・マンハッタンの低中層の住宅が並ぶ地区でJDSデベロップメント他が計画した高さ1000フィート(304.8m)超のマンション計画はニューヨーク市当局の建築許可を取り終えていたが住民からの訴訟により、再度手続きのし直しとなった。デベにとっては悪夢だが、超高層マンションで似たような話はちょくちょく起きている。

 

 中国では国内債のデフォルトが増加しているが、特に不動産セクターでのデフォルトが多い。エリア的には江蘇省、安徽省、上海がデフォルト多発地域だ。

 

 香港の抗議活動は長期化、不動産株が下落、商店の賃料は下落している。住宅販売も下落している模様。

 

 住宅市場の不振が続いていたイギリス、オーストラリア、シンガポールで相次いで底打ちを思わせる話が出ている。

 

 フランスのリビエラ所在の超豪邸が2億€(238億円)で売買された。売出し価格は3.5億$(417億円)だったので、43%引きだ。昔はベルギーの王様が住んでいた事もある。

 

***ジャパン・トランスナショナル 坪田 清***

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