シアーズがまた窮地に陥っている。

 シアーズがまた窮地に陥っている。昨年は信用不安から一時、納入業者の離反が起きたが、今回は10月15日が返済期日のデットについて、返済のめどが立っていない。

 同社は多くの店舗用不動産を3年前にキャッシュ化しているがまだ不動産は残っていることと、債権者がデットのリストラに応じてくれるかどうかが鍵だ。シアーズは長年、慢性的に危機にあり、その都度資産の売り食いや金融業的な手法で凌いできた。

 

 WeWorkがニューヨークで530万sqft(14.9万坪)を借りる最大のテナントになった。従前はJPモルガンの520万sqft(14.6万坪)が最大。WeWorkはフリーランサーだけではなく、大手企業に対しても「フレキシブルさ(リース期間の短さ)」を売りに、拡大している。

 

 アメリカで(西半球で)一番背が高い「ワン・ワールド・トレードセンター」は竣工して4年が経つが、未だに20%の空室を抱えている。同時多発テロにより倒壊した(旧)ワールド・トレードセンターも埋まり方が遅かったことで有名。

 

 ニューヨークの億万長者通り沿いに、86階建てで高さ1428フィート(435.3m)の超高層マンションが建つ。全60戸のうち46戸がフルフロア、7戸がデュープレクス、14戸がスタジオタイプだ。高さは432パークアベニューを抜き、一段と細身だ。2019年に竣工予定。

 

 住宅のスマート化について、アマゾンが同社らしい角度から切り込んできた。同社の人工知能「アレクサ(注:「エコー」を通して使われている)」用の半導体チップを家電メーカー、住宅用部資材会社等に売り込んで、覇権を握ろうという戦略だ。従前は無かった発想である。

 

 HNAの業容縮小はヨタヨタと進んでいる。

 今回はグループ会社が9月10日にデフォルトを起こしたが、基本的にHNAは政府支援下にあると了解されているので、騒ぎにはなっていない。同社はグループ会社が非常に多く資金の流れも込み入っていて、次のデフォルトがどこで起こるか予測不可能だ。

 

 中国の住宅市場の様子がおかしい。政府発表の住宅統計では価格は上昇しているとされているのだが、デベ40社の経営者への調査によるセンチメント指数は過去最低に落ち込み、いくつかの町では価格が前年比で25%下落している。さらに海南島では取引がほとんど成立しておらず、「市場価格が存在しない」状態だ。

 

 香港では住宅市場が冷え始める兆しがはっきりしてきた。来年上半期には15%下落するだろうとする者もいる。

 また、広州と香港を結ぶ高速鉄道が開通し、香港は中国の44の都市と直接結ばれる。

 

 ブレグジット交渉が期限的に山場を迎えつつあるが、英側とEU側の溝は埋まらず、英メイ首相は「行き詰った」と発言した。

 イギリスのEU離脱は2019年3月29日だが、それまでの加盟各国における批准手続きやEUでの手続きから逆算すると、11月までに最終案がまとまる事が求められる。

 

 純資産3000万$(33.9億円)という超富豪が世界のどの都市に多く住んでいるかを調べると、1位:香港、2位:ニューヨーク、3位:東京、4位:パリ、5位:ロンドンとなった。

 

          (ジャパン・トランスナショナル 代表 坪田 清 f-ree@88.netyou.jp)