ソフトバンクのフォートレスの買収、評価は二分

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 ソフトバンクは本当に「ソフトバンク2.0」へ変身中なのかもしれない。

 自らが中心となって立ち上げた1000億$の投資ファンドで、フォートレスを買収した。

 フォートレスは運用資産700億$の上場している大手ファンドだ。

 

 買収価格は33億$。株価時価に対してプレミアムが38.6%も乗っている。

 それでも1000億$の投資ファンドにとって、全く無理のない範囲の価格だ。

 

 好意的な意見としては、ソフトバンクは今回の買収に当たり、フォートレスの創業者3人をつなぎとめる事が出来た点を重要な成果とする説。

 ファンドにとって人は財産なのだ。

 それと「ソフトバンク2.0」への変身のために必要なファンドの運営ノウハウを手に入れれる点を重要だと評価する説。

 

 一方、問題点としては「買収価格が高すぎる」という説。

 ヘッジファンドという業態が株式市場で評価されていたのは昔の話。

 大体にして、今のフォートレスのポートフォリオはヘッジファンドらしからぬスリーピーなもので、プレミアムを38.6%も乗せてもPERは10倍でしかない。

 

 おまけにフォートレスは人件費がバカ高い。

 役職員1,100人の平均年俸は67.5万$(約7700万円)なのだ。

 クライアントからの受取手数料の5分の4が人件費で消えている。

 

 フォートレス側から今回の取引を見るとどうなるか。

 最も心惹かれる点は、買収されてしまえばもう小うるさい各種の株主からつべこべ言われなくても済むという点。

 「経営者兼ファンドマネージャー」から、「専任のファンドマネージャー」になれる訳だ。

 

 2007年の新規上場後の最高値時、同社の時価総額は70億$を越していた。

 それが直近では23億$だった。

 さっきの役職員の年俸の額を聞いたら、株主だったら何か言いたくなる。

 

 ソフトバンクはフォートレスの経営に相当な自由度を与えるようだ。

 孫さんが売り物にしている「目利き」ってその程度の物なの?

 もちろん、話は今後の展開次第で、いまケチはつけてもあたるかどうかは分からない。

 

<グローバル不動産経済レクチャラー/海外不動産セミナー>