香港の住宅市場の予想外のリバウンド

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 崩落すること間違いなしと思われていた香港の住宅市場だが、ここに来て様相が異なってきた。

 

 香港の住宅市場がピークを付けたのは昨年の9月、その後、ピーク比13%の下落で今年3月に底を打ってから、反発に転じた。

 

 この反発は当初は一時的なものと見られ、アナリストは今年はピーク比で20-30%下落をするという見方を変えない人が多かった。

 

 ところがこの底打ちからの反発、現在、ピーク比9%下落の水準まで回復、さらにグッドニュースもいくつか出ている。

 

 例えば香港で一番の富豪、李嘉誠(リ・カーシン)傘下の長江プロパティは郊外部の新界地区でマンションの事業用地を取得した。額は19.5億HK$(約250億円)だが、彼はしばらく住宅市場から遠ざかっていて、マンション事業用地取得はなんと4年ぶりだ。

 

 香港居住者限定向けとして販売された、戸数300戸のマンションが即日完売した。

 

 そして何よりも大きいのは、香港に中国人の投資が戻ってきていることだ。金融危機以降、香港の住宅価格は倍以上になったが、それをけん引していたのは中国人による投資だった。

 いま、その中国人がまた戻ってき始める気配があるのだ。

 

 中国人が香港に投資する理由は、中国の国内要因だ。

 

 中国では金融緩和により、特に大都市で住宅価格がひどく上昇している(二極化している)。

 深圳、上海、北京、天津、成都、鄭州、無錫、蘇州、済南等の各市では、市の実情に応じた様々な住宅市場抑制策を導入している。

 

 つまり、中国では住宅は今は「投資」という面では高すぎて、かつ買いづらいのだ。

 そのため、投資資金の一部が香港に向かっている可能性がある。

 

(ブログ:中国では住宅市場の好転が広がる一方、不動産株は下落

 

 香港の住宅価格が反発上昇を維持するとしたら、中国人のこの動きによる所が大きい。

 李嘉誠は中国によく通じているため、これを確かなものとつかんでいたのだろう。

 

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