大昔の三井物産の入社試験のお題は「学歴とはなにか」だった

 これは当ジャパン・トランスナショナルが三井物産を受けた時の話。


 だから大昔もいいとこ、ちょうど40年前の入社試験だ。


 学生4人:物産の40代半ばくらいのおじさん4人の8人でグループディスカッション。


 テーマは「学歴とはなにか」だった。


 当ジャパン・トランスナショナルは、「学歴とは背広のようなものだ」と答え、

 良いものを着ればよく見えるのだろうが、中味に変わりないから、とした。


 これがおじさんたちにえらくウケてしまった。


 そんなに深く考えて言った訳ではない。


 ちょうどその時期(入社試験の時期)に、生れて初めて「スーツ」を着たからだった。


 そしてつい、うかつに言ってしまった。


 「第一きぼうは『三井不動産』で、『三井物産』は第二きぼうです」


 これでおじさんたちは、いっきにすごくヒートアップした。


 正直であることは、つねに美徳であるとはかぎらない。


 三井物産さんのようにほこりたかい方々には・・・

 「おんしゃが第一希望です」というのが・・・なんというか・・・


 そう、「マナー」なのだ。れいぎでもないし、おせじでもない。


 マナーをしらない無礼さにもほどがあるという訳で、当ジャパン・トランスナショナルはこの面接でしっかりと落とされたのだった。