2016年11月のブログ

日本人が刷り込まれていた常識は誤っていた

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 最近は「日本は国土が狭いので土地価格が高い」という話はあまり聞かなくなった。

 しかし私の若いころは皆がそう言い、私も何の疑問も感じていなかった。

 

 私がこの話について「アレ」っと思ったのはバブル崩壊後、ヘリコプターに乗って東京を上空から見た時だった。

 

 最初に山手線の上空を一周した。

 次に環状八号線沿いに一周した。

 最後に国道16号線沿いに一周した。

 

 発見したのは、国道16号線沿いは開発適地だらけだったという事だ。

 これは自動車や電車から見ていたのではわからない。

 その10年前、私が大規模建売用地の仕入れの為に戦っていたのが、それがこの距離の物件だ。

 玉が少なく、完成宅地の仕入れにはずいぶん苦労した。それなのに本当は「土地だらけ」だったのだ。

 

 今、アメリカとオーストラリアで次のような全く同じ議論が起きている。

 両国で近年起きている住宅価格の高騰は、不動産開発規制のせいだという議論だ。

 あの広大な国土の両国でも、不動産価格が高騰している。 

 なんだったのだ、日本の昔の議論は。

 

 「日本は住宅価格が高い」というのも、もう過去の話だ。

 不動産の国際比較というのは非常に注意を要する物なのだが、いろいろなデータを見ても東京の住宅価格は国際水準で見た場合、少しも高くはない。

 

 先日、ブルームバーグが載せた記事に、主要都市別で「100万$(約1.13億円)」で買える住宅面積の比較表が出ていた(いかにも精度が低そうな比較でしょ?)。

 

 ニューヨークが52㎡(坪717万円)、上海が54㎡(坪691万円)、トロントが56㎡(666万円)・・・。

 この比較表にはTOKYOは出てこない。

 

 刷り込まれてしまった常識というのは恐ろしいものだ。

 

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今度はディズニーにとっての悪い話・2件

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 前回は上海ディズニーランドの出足がまあまあ好調というグッドニュースを書いた。

 今回はフロリダでのディズニー関連のバッドニュース、2件を書く。

 

 1件目、これはもう旧聞に属するが、ワニによる子供の死亡事故の話。起きたのは非常に間が悪いことに、上海ディズニーランドのオープン日(2016年6月16日)の直前だった。

 

 フロリダのディズニーワールド内の大型ホテル、グランド・フロリディアンに滞在していた一家が、人造湖のセブン・シーズ・ラグーンのビーチでとんでもない悲劇にあった。

 波打ち際を歩いていた2才の幼児を、ワニが湖の中へ引きずり込んでしまったのだ。ワニがいるのが分かっている中でのダイバーたちの必死の捜索により、坊やの死体が発見された。死因は溺死だった。

 

 グーグルの画像検索で「Florida」「alligator」で検索すると、マジかと言いたくなる写真がたくさん出てくる。話には聞いていたがフロリダって、ここまでワニだらけなのか?

 

 ワニは駆除したつもりが卵から孵化したり、体を細くして土管の中を通ったり、あるいは陸上を移動する、フェンスの下を掘ってくぐりぬける等々、対策をとる相手としては、とても手ごわいのだそうだ。

 

 2件目、これは最新ニュースというわけではないし、大した問題でもないが、ディズニー社が開発した街で、マンションでひどい雨漏れ、カビの問題が出ている。

 「夢を売る会社」にとっては「イメージ」は致命的に重要なので、こういう話はまずい。

 

 街の名は「セレブレーション」と言う。「ディズニーが開発するテーマタウン」として1996年に発表してから、20年が経つ。

 今では人口1万人、マンションが105戸に戸建てが4,000戸(人口はさばが読まれている可能性がある)。もう立派な「町」だ。

 

 問題はこの「マンション」で、屋根からは雨漏りがし、バルコニーは壁から外れ、室内の壁にはカビが広がっていて、訴訟に発展している。

 もともとの設計に問題があって、「メンテ」でどうなるという話ではないようだ。

 

 ちなみにディズニーがフロリダの広大な土地・2.7万エーカー(3300万坪)を500万$で買ったのは1965年だ。「セレブレーション」はこの中の一画で開発された。

 

(過去のブログ:「上海ディズニーランド」の出足が順調か否かを知りたい

(過去のブログ:上海ディズニーランドの出足、懸念されていたよりも順調

 

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上海ディズニーランドの出足、懸念されていたよりも順調

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 ウォルト・ディズニー社が(たぶん)11月10日に発表した第3四半期決算の中で「上海ディズニーランド」に触れた部分をブルームバーグが報じた記事によれば、上海ディズニーの出足はまあまあのようだ。

 

 周辺の施設も含めて55億$をかけたこの超巨大プロジェクト、6月にオープンして当初4か月の入園客数は400万人だったという。

 

 当初一年の入園見込みは1000万人というから、これは1983年にオープンした東京ディズニーランド並みだ。

 初年度は赤字見込みだが、通期稼働する2017年はブレーク・イーブンに近くなる。

 さっそく、トイ・ストーリをテーマにし、アトラクションを3つ含むエリアと、来場客がキャラクターに会えるエリアを増設する。

 

 さて、話は中国。数字はどこまで信じていいのか、当て推量をしなくてはいけないが、これをやっていたのでは話は先に進まないので、ディズニー社の発表を信じよう。

 

 今回の「4か月で400万人」という数字、これは夏休み期間をもろに含んでいる。それを差し引いても、「12か月で1000万人」というのは、十分に可能性がある。

 

 私が注意すべきだと思うのは、2、3年目以降の伸びだ。

 パリのディズニーランドも1992年の開業からまる一年間の入園者数は1010万人とまずまずだったのだがその後は伸び悩み、いまだに経営がしっかりできずに、とうとう今は風情として、アトラクション群が薄汚れて古ぼけてしまっているらしい。

 日本で受け入れられたものが、ヨーロッパでは評価されなかったわけだ。

 

 中国人とディズニー文化についても、同様な懸念がある。

 例えば「ダンボ」の飛行機に乗ったとして、日本人にはその意味が分かる。心優しい、黄色い象さんが空から子供たちを見守ってくれている。ディズニーのキャラクターはこういう話で満ちている。

 

 しかしこれを知らない文化圏の人に、「空を飛ぶ耳の大きな象さん」と説明しても、話にならない。こころあたたまりもしないし、面白くもなんともない。

 

 まあケチをつけるのはともかく、「4か月で400万人」はおめでたいことだ。

 

 

(過去のブログ:「上海ディズニーランド」の出足が順調か否かを知りたい

(追記のブログ:今度はディズニーにとっての悪い話・2件

 

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軟化が広がるニューヨークの住宅市場

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 二つの相矛盾する話を書こう。

 一つ目は今や通説となっている、「ニューヨークのマンション市場の『軟化』」。

 

 ニューヨークには「スーパー・ラグジュアリー」とか「ウルトラ・ラグジュアリー」と呼ばれるセグメントのマンション群がある。

 大体一住戸1500万$(約15億円)から1億$(約100億円)だ。

 

 シェル会社、日本語で言えばペーパーカンパニーを仕立てて買う例がかなりあり、買い手の正確な全体像はわかっていなかったのだが、想像以上に投資家が多かったらしい事が今年になって分かった。

 

 ニューヨークの住宅市場で最初に崩れたのが、このセグメントだ。記憶をたどると1年半くらい前から鮮明になったのではなかったかと思う。

 

 トップが崩れれば、その下のセグメントに波及する。それはさらにその下へと波及する。

 

 マンハッタンの住宅は平均価格が200万$(約2億円)、メディアン価格が100万$(約1億円)なのだが、現在ではこのあたりの価格帯の物件も、すっかり弱くなった。

 一年前は売りに出すと、ビッド(買い付け申し込み)が相次いだ価格帯だ。

 

 そのさらに下の価格帯、額にしてざっと50万$(5000万円)前後クラスの物件群は今でも好調だ。

 

 という話の流れの中で、現在、「ウルトラ・ラグジュアリー」を代表する超高層・超高額マンションである432パークアベニュー、9月単月で6戸だか、8戸だかが売れている。

 

 価格の高い順を円換算して書くと($=104円)、91.2億円、45.1億円、40.8億円、29.1億円、28.2億円、22.2億円・・・。もちろん「一住戸」の値段だ。

 

 というわけで、ウルトララグジュアリー、結構、売れているじゃないですか?

 でも知人の知り合いが日本人富豪のフリをしていったら、えらくしつこかったそうだ。

 

過去のブログ:ニューヨークの超高層マンション

 

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