三井不動産リアルティREALTY PRESS

 「アメニティ」というと、まず思い浮かぶのはホテルの洗面室に置かれたシャンプーや香水、歯磨き等の類だが本来の意味はもっと広く、「快適な状態をもたらす環境」というニュアンスだ。従って「快適な環境を醸し出すための『モノ』」もアメニティと呼ばれている。...
 中国最大のデベの一つである万科企業を巡る敵対的買収が一件落着となった。今回はこの件を報告したい。...
2月、ニューヨーク証券取引所に「一戸建て住宅賃貸」最大手のインビテーション・ホームズが新規上場した。同社はファンド大手・ブラックストーンの傘下で、保有・賃貸する住宅は48,431戸だ。ちなみに同業の第二位はほぼ同戸数の4.8万戸(アメリカン・ホームズ・4・レント)、第三位は3万戸(コロニー・スターウッド・ホームズ)で、以上が御三家である。...
 前号ではサブプライム・ローンとそれから組成するサブプライム証券、およびその破たんの瞬間であるサブプライム・ショック(2007年6月と8月)の話について、端折りながら、かつ部分的に脚色をしながら書いた。...
いわゆる「サブプライム・ショック」が起きたのは2007年の夏であるから、来年で10年が経つことになる。ショックの震源地はアメリカ、道具立ては「サブプライム証券」だ。ことは「不動産金融」と呼ばれる不動産と金融が融合する、日本では未発達な分野でおきた。この分野は今後、例えば「TTP発効」を契機に日本で大きく広がる可能性があるので、以下、少し丁寧に「サブプライム・ショック」を振り返りたい。
 最終局面で中国の安邦保険による一波乱があったが、ホテル大手のマリオットによるスターウッドの買収は、結局、マリオットによる買収で決着した。よほどのことがない限り、本件はこのままクロージングされるだろう。この話を時系列に沿って整理したい。...
 アメリカには代表的な「住宅価格指数」が2つあるが、両方とも日本人にとっては信じられない話が指数の前提になっている。  「住宅は建物が古くなっても安くならない(築年減価がない)」という話だ。実際、アメリカのマーケットはそうなっている。  この結果、「住宅価格指数」を作る事は原理的にはとても簡単だ。...
 日米の中古住宅の流通量を比較したい。  アメリカの中古住宅売買件数は、昨年暮れの時点で、年換算で約530万件強のペースである。日本の中古住宅流通件数は全数把握ではないかも知れないが年17万件(総務省「住宅・土地統計調査」2013年)程度なので、アメリカは日本のなんと31倍もある事になる。なおアメリカの人口は3.2億人で、日本の2.5倍だ。...
 ニューヨークのマンション市場で東京と最も大きな違いを感じるのは「超高額マンション」というセグメントの存在だ。戸当たり日本円にして30億円から120億円以上という信じられないような超高価格帯のマンション群である。香港やロンドンにも同じような価格帯の住宅はあるのだが、取引ボリュームはニューヨークが圧倒的だ。...
 ヨーロッパの不動産市場の中ではロンドンの国際性が飛び抜けて高く、世界中から投資資金を引きつけている。パリ、ベルリン、フランクフルトといった他の大都市とは比較にならない量だ。ロンドンがこのように国際的不動産投資資金を集めるようになった背景は次の様に整理できるだろう。...